Naoko Nakagawa and Shin-ichi Sasa,
Liquid-Gas Transitions in Steady Heat Conduction,
Physical Review Letters 119, 260602/1-6 (2017).
概要: 一定圧力下で2つの熱浴と接触している熱伝導系の液体ガス転移を研究した。線形応答領域に限定し、系全体を特徴付ける大域温度を局所平衡熱力学の考察から導き出し、熱伝導下での液体-気体共存状態で系の体積を決定する変分原理を提案した。この原理を用いて解析した結果、気液界面近傍では過冷却気体が安定した定常状態として観測されるとの予想を得た。