Ken H. Nagai, Yutaka Sumino, Raul Montagne, Igor S. Aranson, and *Hugues Chaté,
Collective motion of self-propelled particles with memory,
Physical Review Letters 114, 168001/1-6 (2015).
概要: 我々は本論文に回転速度に記憶をもつ自走粒子の集団運動に関する研究結果を報告した。まず、大きさを持たない多粒子モデルを用いて個々の粒子の回転速度の履歴により生じる集団運動を明らかにした。粒子の運動方向に有限の相関時間を持つノイズを加えて回転速度の履歴をもたせ、渦の格子やアクティブフォームなどこれまでに報告されていない多くの集団運動が生じることを見出した。さらにランダム相から渦の格子に転移する時の粒子密度に関する連続場モデルを導出し、短距離の運動方向を揃える相互作用と回転運動による実効的な相互作用により渦の格子が生じることを明らかにした。 【表紙及びEditor's suggestionに選定された。】