業績リスト

A01公募(2016-17) 大塚 朋廣

論文等 | 原著論文

2018

*Akito Noiri, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Matthieu R. Delbecq, Peter Stano, Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Shinichi Amaha, Giles Allison, Kento Kawasaki, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
A fast quantum interface between different spin qubit encodings,
Nature Communications 9, 5066/1-7 (2018).

概要: 半導体量子ドット中の単一電子スピンを用いた量子ビットは、高い操作精度を持ち、量子計算に向けた有用な候補として研究が進められている。しかし量子ビットの初期化や読み出しについては遅く、エラー訂正のような測定に基づくプロトコルを実行する際の障害となる。一方、2電子スピンを用いたシングレット・トリプレット量子ビットは、読み出し時間が高速かつ高精度である。そこで私たちはこれら2種類の量子ビットについて、それぞれの長所を活かすため、量子ビット間のインターフェースを実現した。交換相互作用により量子ビット間のインターフェースは実現され、高速な制御位相ゲートを実証した。この結果は、拡張可能なスピン量子計算機を構成していく上で重要となる。

*Kenta Takeda, Jun Yoneda, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Yusuke Hoshi, Noritaka Usami, Kohei M. Itoh, Shunri Oda, Tetsuo Kodera, and Seigo Tarucha,
Optimized electrical control of a Si/SiGe spin qubit in the presence of an induced frequency shift,
npj Quantum Information 4, 54/1-6 (2018).

概要: 半導体量子ドット中の電子スピンは高精度量子ビットを構成する際の魅力的な系となっている。量子ビット操作の高精度化においてはデコヒーレンス以外の阻害要因も重要となっており、これらの解明と抑制が重要となっている。私たちは、Si/SiGeスピン量子ビットの操作精度が、マイクロ波による共鳴周波数シフトにより制限されることを示し、その影響を制御パルスを最適化することにより改善できることを示した。マイクロ波強度を強くすると、ラビ周波数が増大するとともに量子ビットの共鳴周波数がシフトし、操作精度が悪化する。これを改善するための実験的手法を示し、その動作を確認した。この結果は、超高精度スピン量子ビットを実現する上で重要となる。

*Takumi Ito, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Akito Noiri, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Four single-spin Rabi oscillations in a quadruple quantum dot,
Applied Physics Letters 113, 093102/1-5 (2018).

概要: 量子コンピューティングを実現していく上で、量子ビットを集積していくことは欠かすことができない。私たちは、半導体量子ドット中の電子スピンを用いた量子ビットの集積化に向けて、4重量子ドットにおける、4つの電子スピンのコヒーレンス操作を実現した。それぞれの量子ドットに対応した独立なラビ振動を観測し、スピンと操作電場の結合を評価した。またさらなる拡張に向けたアプローチについても検討した。

*Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Tomohiro Otsuka, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Akito Noiri, Kenta Takeda, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Coherent transfer of electron spin correlations assisted by dephasing noise,
Nature Communications 9, 2133/1-8 (2018).

概要: 量子技術においてエンタングルした状態の量子コヒーレンスは不可欠であるが、通常これは環境からのノイズに対して脆弱である。しかし私たちは半導体量子ドット中の電子スピンを用いた量子状態制御において、ディフェージングが遠隔した状態のエンタングルメントの生成を補佐するという現象を観測した。この現象では、エンタングルしたスピンペアを元にしたスピン輸送の過程が、ノイズによるディフェージングによって加速される。この結果はデコヒーレンスを利用した量子状態操作という新しい量子操作を切り開くものである。

*Jun Yoneda, Kenta Takeda, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Takumu Honda, Tetsuo Kodera, Shunri Oda, Yusuke Hoshi, Noritaka Usami, Kohei M. Itoh, and Seigo Tarucha,
A quantum-dot spin qubit with coherence limited by charge noise and fidelity higher than 99.9%,
Nature Nanotechnology 13, 102-106 (2018).

概要: 電子スピンを利用した量子コンピューティングに向けて、電子スピンをノイズ源から隔離し、コヒーレンス時間を伸ばすことが重要となる。この中でスピン操作に必要なスピン電場結合を保ちつつ、微細構造中の電荷ゆらぎの影響下でコヒーレンス時間を伸ばすことが課題となっており、私たちは同位体制御によるコヒーレンス時間増大と、微小磁石を用いた外的なスピン電場結合による高速電気的スピン操作を実現した。高速スピン操作を使って測定を行うことにより、コヒーレンス時間が従来の磁場ノイズではなく、1/fの電場ノイズに起因することを明らかにした。また量子ビットの操作忠実度は99.9%を超え、将来の大規模スピン量子ビット系への拡張にむけて重要なステップとなっている。

2017

*Akito Noiri, Tatsuki Takakura, Toshiaki Obata, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, and Seigo Tarucha,
Cotunneling spin blockade observed in a three-terminal triple quantum dot,
Physical Review B 96, 155414/1-7 (2017).

概要: 我々はそれぞれ独立の電極を持つ直列に結合した3重量子ドットを形成し、ドットを通しての電子輸送を測定した。電圧バイアスをかけて測定を行ったところ、スピンに依存した伝導であるパウリスピン閉塞を観測した。量子ドット間結合を強めた際にはコトンネリングが生じるが、このコトンネリングがスピン閉塞により強く抑制されるコトンネルスピン閉塞を観測した。またコトンネルスピン閉塞について、3つ目の量子ドットや電極による影響を明らかにした。

*Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Giles Allison, Peter Stano, Akito Noiri, Takumi Ito, Daniel Loss, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and *Seigo Tarucha,
Higher-order spin and charge dynamics in a quantum dot-lead hybrid system,
Scientific Reports 7, 12201-1-7 (2017).

概要: 開放量子系におけるダイナミクスの理解は、基礎物理や量子デバイス等への応用の観点から重要となる。半導体量子ドットは外界との結合を含め、様々なパラメータを制御できるため、開放量子系における物理を調べる良い実験系となる。私たちはミクロ系における高速状態測定を使って、量子ドットが電極と結合した複合系におけるスピンと電荷のダイナミクスを測定した。この結果、外界への一次と二次のトンネル過程によりスピンと電荷状態が時間的に変化する様子を観測し、中間状態を介したスピンダイナミクスを明らかにした。これらの結果は、量子ドット複合系におけるさらなるダイナミクスの解明や、外界との結合を利用したスピン状態操作、開放量子系のシミュレーション等において有用となる。 【大塚朋廣:実験の実施、結果の解析】

*Akito Noiri, Kento Kawasaki, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Shinichi Amaha, Matthieu Delbecq, Kenta Takeda, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and *Seigo Tarucha,
A triangular triple quantum dot with tunable tunnel couplings,
Semiconductor Science and Technology 32, 084004-1-5 (2017).

概要: 半導体量子ドットの二次元配列はスピン相関の研究や量子コンピュータ素子の作製において有用な系となる。私たちは量子ドットが三角形に配置された三重量子ドットを作製した。三重量子ドットに囲まれる微小領域のサイズはアハラノフボーム効果により推定し、さらに量子ドットをお互いに近く配置することにより量子ドット間にトンネル結合を持たせることができた。また私たちは量子ドット内の電荷状態やドット間のトンネル結合が、電極電圧の操作により制御できることを確認した。

*Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Tomohiro Otsuka, Peter Stano, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Akito Noiri, Kento Kawasaki, Kenta Takeda, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, Daniel Loss, and *Seigo Tarucha,
Robust single-shot spin measurement with 99.5% fidelity in a quantum dot array,
Physical Review Letters 119, 017701-1-6 (2017).

概要: 私たちは半導体量子ドット中の二電子のスピン状態を、高い精度で、電場や磁場のゆらぎに頑強な形で読み出す方法を開発した。この方法では緩和時間の長い電荷中間状態を利用して、電荷信号強度を増強する。そして電荷測定エラーとスピン電荷変換エラーをそれぞれ評価した。この新しい読み出し手法はガリウムヒ素やシリコンなどを用いた量子ドット列に対して広く適用可能である。

2016

*Takumi Ito, Tomohiro Otsuka, Shinichi Amaha, Matthieu R. Delbecq, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Giles Allison, Akito Noiri, Kento Kawasaki, and Seigo Tarucha,
Detection and control of charge states in a quintuple quantum dot,
Scientific Reports 6, 39113 (2016).

概要: 半導体量子ドットを用いて有用なデバイスを作り出すためには、系の大規模化が重要となる。私たちは3重量子ドットに対して1つの電荷センサーと2つの電極を用いた構造を基本ユニットとして提唱し、実際に5重量子ドットを作製してその動作を確認した。5重量子ドットの電荷状態を観測し、またその状態を計算により再現した。この結果は大規模な多重量子ドット系を実現するのに重要となる。

*Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Giles Allison, Takumi Ito, Retsu Sugawara, Akito Noiri, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Single-electron Spin Resonance in a Quadruple Quantum Dot,
Scientific Reports 6, 31820 (2016).

概要: 半導体量子ドット中の電子スピンは、量子情報処理に向けた量子ビットの候補として注目を集めている。スピン状態の初期化、操作、読み出し等の基本的な必要操作は既に実現されており、次に量子ドット系を大規模化し、そこでのスピン操作を実行することが重要となっている。私たちは4重量子ドットを用いて単一電子スピン共鳴を実現した。微小磁石が作り出す磁場勾配の中に、少数電子4重量子ドットを形成し、さらにマイクロ波を印加して量子ドットの位置を振動させることにより、電子スピン共鳴を誘起した。この結果、4つの量子ドットに対応する電子スピン共鳴が観測された。また微小磁石の磁場のためこれらの共鳴線が少しずつシフトしていることを利用して、周波数等でアドレス可能な単一電子スピン操作を実現した。

*Kenta Takeda, Jun Kamioka, Tomohiro Otsuka, Jun Yoneda, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Shinichi Amaha, Giles Allison, Tetsuo Kodera, Shunri Oda, and Seigo Tarucha,
A fault-tolerant addressable spin qubit in a natural silicon quantum dot,
Science Advances 2, e1600694 (2016).

概要: 耐障害性をもつ量子コンピューティングのためには高忠実度な量子ビットが必要である。これまで同位体制御を施したシリコン量子ドットにおいては高忠実度操作が実現されているが、工業的に標準の自然同位体比のシリコンでは、残留核スピンのために位相緩和が起こってしまう。これを回避するために、私たちは微小磁石を使って電子スピン操作を高速化し、自然同位体比のシリコン量子ドットにおいても高忠実度な量子ビットを実現した。微小磁石デザインを最適化することにより、従来より2ケタ高速な、35MHzまでのラビ振動を観測した。10MHzのラビ振動の条件でランダマイズドベンチマーキングを行ったところ、忠実度が99.6%であることが分かり、自然同位体比のシリコン量子ドットにおける最高忠実度を実現した。この結果は量子コンピューティングの工業応用に重要であり、またこの手法は同位体制御を施したシリコン量子ビットにも適用可能である。



国際会議発表

2018

Invited

*Takashi Nakajima, Kento Kawasaki, Akito Noiri, Jun Yoneda, Peter Stano, Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, Daniel Loss, and Seigo Tarucha,
Rapid single and two-qubit manipulations of electron spins in a GaAs triple quantum dot,
International Symposium on Dynamics in Artificial Quantum Systems (Jan. 15-17, 2018), Tokyo, Japan.

Poster

*Akito Noiri, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Matthieu R. Delbecq, Peter Stano, Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Shinichi Amaha, Giles Allison, Kento Kawasaki, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, Daniel Loss, and Seigo Tarucha,
A two-qubit entangling gate between spin qubits of different kinds,
International Symposium on Dynamics in Artificial Quantum Systems (Jan. 15-17, 2018), Tokyo, Japan.

*Jun Yoneda, Kenta Takeda, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Takumu Honda, Tetsuo Kodera, Shunri Oda, Yusuke Hoshi, Noritaka Usami, Kohei M. Itoh, and Seigo Tarucha,
A 99.9%-fidelity spin qubit in isotopically purified silicon with charge-noise-limited coherence,
International Symposium on Dynamics in Artificial Quantum Systems (Jan. 15-17, 2018), Tokyo, Japan.

*Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Peter Stano, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Giles Allison, Akito Noiri, Takumi Ito, Daniel Loss, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Different charge and spin dynamics in a quantum dot-lead coupled system,
International Symposium on Dynamics in Artificial Quantum Systems (Jan. 15-17, 2018), Tokyo, Japan.

*Sen Li, Tomohiro Otsuka, Giles Allison, Akito Noiri, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Takashi Nakajima, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Dynamics of an open quantum system based on gated GaAs quantum dots,
International Symposium on Dynamics in Artificial Quantum Systems (Jan. 15-17, 2018), Tokyo, Japan.


2017

Poster

*Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Giles Allison, Peter Stano, Akito Noiri, Takumi Ito, Daniel Loss, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Probing Dynamics of Local Electronic States in Nanostructures Utilizing Fast Quantum Dot Probes,
International Symposium on Fluctuation and Structure out of Equilibrium (Nov. 20-23, 2017), Sendai, Japan.

*Jun Yoneda, Kenta Takeda, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Takumu Honda, Tetsuo Kodera, Shunri Oda, Yusuke Hoshi, Noritaka Usami, Kohei M. Itoh, and Seigo Tarucha,
An isotopically-enriched silicon spin qubit with >99.9% fidelity and charge-noise-limited coherence,
Conference and Workshop on Spin-Based Quantum Information Processing (Nov. 6-10, 2017), Sydney, Australia.

*Akito Noiri, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Matthieu R. Delbecq, Peter Stano, Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Shinichi Amaha, Giles Allison, Kento Kawasaki, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, Daniel Loss, and Seigo Tarucha,
A controlled-phase gate between spin qubits of different kinds,
Conference and Workshop on Spin-Based Quantum Information Processing (Nov. 6-10, 2017), Sydney, Australia.

Oral (contributed)

*Jun Yoneda, Kenta Takeda, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Takumu Honda, Tetsuo Kodera, Shunri Oda, Yusuke Hoshi, Noritaka Usami, Kohei M. Itoh, Seigo Tarucha,
Charge-noise-limited coherence and three-nines fidelity of an enriched Si/SiGe spin qubit,
International Workshop on Silicon Quantum Electronics (Aug. 18-21, 2017), Hillsboro, U.S.A.

Poster

*Kenta Takeda, Jun Yoneda, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Jun Kamioka, Takumu Honda, Tetsuo Kodera, Shunri Oda, Yusuke Hoshi, Noritaka Usami, Kohei M. Itoh, Seigo Tarucha,
Microwave induced frequency shift and its quadrature compensation for Si/SiGe spin qubits,
International Workshop on Silicon Quantum Electronic (Aug. 18-21, 2017), Hillsboro, U.S.A.

*Takumi Ito, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Akito Noiri, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, Seigo Tarucha,
Four single-spin rabi oscillations in a quadruple quantum dot,
International Conference on Electronic Properties of Two Dimensional Systems (Jul. 31 – Aug. 4, 2017), State College, U.S.A.

*Takashi Nakajima, Kento Kawasaki, Akito Noiri, Jun Yoneda, Peter Stano, Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, Daniel Loss, Seigo Tarucha,
Enhancing coherence of a single electron spin with adaptive control,
International Conference on Electronic Properties of Two Dimensional Systems (Jul. 31 – Aug. 4, 2017), State College, U.S.A.

*Akito Noiri, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Matthieu R. Delbecq, Kento Kawasaki, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, Seigo Tarucha,
Quantum non-demolition readout of a single spin in a quantum dot,
International Conference on Electronic Properties of Two Dimensional Systems (Jul. 31 – Aug. 4, 2017), State College, U.S.A.

Oral (contributed)

*Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Peter Stano, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Giles Allison, Akito Noiri, Takumi Ito, Daniel Loss, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, Seigo Tarucha,
Difference in charge and spin dynamics in a quantum dot-lead hybrid system,
International Conference on Electronic Properties of Two Dimensional Systems (Jul. 31 – Aug. 4, 2017), State College, U.S.A.

Invited

*Takashi Nakajima, Akito Noiri, Jun Yoneda, Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Matthieu R. Delbecq, Kento Kawasaki, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, Seigo Tarucha,
Controlling entanglement between different kinds of quantum dot spin qubits,
EPR steering, temporal steering, and correlations in quantum theory (Feb. 15, 2017), Wako, Japan.


2016

Poster

*Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Giles Allison, Peter Stano, Akito Noiri, Takumi Ito, Daniel Loss, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Charge and spin dynamics in a quantum dot‐lead coupled system,
International workshop on nano-spin conversion science & quantum spin dynamics (Oct. 12-15, 2016), Tokyo, Japan.

*Giles Allison, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Shinich Amaha, Akito Noiri, Takumi Ito, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Lowering electron temperature for measurement of spin relaxation in quantum dots,
International workshop on nano-spin conversion science & quantum spin dynamics (Oct. 12-15, 2016), Tokyo, Japan.

*Jun Yoneda, Kenta Takeda, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Takumu Honda, Tetsuo Kodera, Shunri Oda, Yusuke Hoshi, Noritaka Usami, Kohei M. Itoh, and Seigo Tarucha,
High-fidelity spin control in an enriched Si/SiGe quantum dot with a micromagnet,
International workshop on nano-spin conversion science & quantum spin dynamics (Oct. 12-15, 2016), Tokyo, Japan.

*Kenta Takeda, Jun Kamioka, Jun Yoneda, Tomohiro Otsuka, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Takashi Nakajima, Tetsuo Kodera, Shunri Oda, and Seigo Tarucha,
Centre resonance frequency shift of a strongly driven spin qubit,
International workshop on nano-spin conversion science & quantum spin dynamics (Oct. 12-15, 2016), Tokyo, Japan.

*Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Tomohiro Otsuka, Peter Stano, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Akito Noiri, Kento Kawasaki, Kenta Takeda, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
High-Fidelity Readout of Two-Spin Correlations Using a Metastable Charge State in Triple Quantum Dots,
International workshop on nano-spin conversion science & quantum spin dynamics (Oct. 12-15, 2016), Tokyo, Japan.

*Akito Noiri, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Kento Kawasaki, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Measuring the time dependence of a Rabi oscillation of an electron spin in a semiconductor quantum dot,
International workshop on nano-spin conversion science & quantum spin dynamics (Oct. 12-15, 2016), Tokyo, Japan.

*Marian Marx, Giles Allison, Matthieu R. Delbecq, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Tomohiro Otsuka, Shinichi Amaha, and Seigo Tarucha,
Hybrid cQED architecture as a model system for non-equilibrium physics in condensed matter,
International workshop on nano-spin conversion science & quantum spin dynamics (Oct. 12-15, 2016), Tokyo, Japan.

*Takumi Ito, Tomohiro Otsuka, Shinichi Amaha, Matthieu R. Delbecq, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Akito Noiri, Takashi Nakajima, and Seigo Tarucha,
Measurement of charge states in multiple quantum dots utilizing multiplexed fast charge sensors,
International workshop on nano-spin conversion science & quantum spin dynamics (Oct. 12-15, 2016), Tokyo, Japan.

*Akito Noiri, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Matthieu R. Delbecq, Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Giles Allison, Shinichi Amaha, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Three single spin qubits in a triple quantum dot,
International Conference on Physics and Applications of Spin-Related Phenomena in Solids (Aug. 8-11, 2016), Kobe, Japan.

Oral (contributed)

*Takumi Ito, Tomohiro Otsuka, Shinichi Amaha, Matthieu R. Delbecq, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Giles Allison, Akito Noiri, Kento Kawasaki, and Seigo Tarucha,
Detection and control of charge states of a quintuple quantum dot in a scalable multiple quantum dot architecture,
International Conference on The Physics of Semiconductors (Jul. 31-Aug. 5, 2016), Beijing, China.

Poster

*Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Giles Allison, Akito Noiri, Takumi Ito, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Tunneling induced spin relaxation in a quantum dot-lead coupled system,
International Conference on The Physics of Semiconductors (Jul. 31-Aug. 5, 2016), Beijing, China.

*Matthieu R. Delbecq, Takashi Nakajima, Peter Stano, Tomohiro Otsuka, Shinichi Amaha, Jun Yoneda, Kenta Takeda, Giles Allison, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
Quantum dephasing of spin qubits due to nonergodic noise,
International Conference on The Physics of Semiconductors (Jul. 31-Aug. 5, 2016), Beijing, China.

Oral (contributed)

*Kenta Takeda, Jun Kamioka, Jun Yoneda, Tomohiro Otsuka, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Takashi Nakajima, Tetsuo Kodera, Syunri Oda, and Seigo Tarucha,
AC Stark effect and optimal control of a strongly driven Si/SiGe quantum dot spin qubit,
Silicon Quantum Electronics Workshop (Jun. 13-14, 2016), Delft, Netherlands.

Poster

*Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Jun Yoneda, Takumu Honda, Matthieu R. Delbecq, Giles Allison, Marian Marx, Takashi Nakajima, Tetsuo Kodera, Syunri Oda, Yusuke Hoshi, Noritaka Usami, Kohei M. Itoh and Seigo Tarucha,
Measurement of charge states in Si/SiGe multiple quantum dots,
Silicon Quantum Electronics Workshop (Jun. 13-14, 2016), Delft, Netherlands.

*Jun Yoneda, Takumu Honda, Kenta Takeda, Marian Marx, Tomohiro Otsuka, Takashi Nakajima, Matthieu R. Delbecq, Shinich Amaha, Giles Allison, Tetsuo Kodera, Syunri Oda, and Seigo Tarucha,
Multiplexed reflectometry measurement of a gate-defined Si-MOS quantum dot,
Silicon Quantum Electronics Workshop (Jun. 13-14, 2016), Delft, Netherlands.

新学術領域研究「ゆらぎと構造の協奏:非平衡系における普遍法則の確立」