*Akito Noiri, Takashi Nakajima, Jun Yoneda, Matthieu R. Delbecq, Peter Stano, Tomohiro Otsuka, Kenta Takeda, Shinichi Amaha, Giles Allison, Kento Kawasaki, Arne Ludwig, Andreas D. Wieck, and Seigo Tarucha,
A fast quantum interface between different spin qubit encodings,
Nature Communications 9, 5066/1-7 (2018).
概要: 半導体量子ドット中の単一電子スピンを用いた量子ビットは、高い操作精度を持ち、量子計算に向けた有用な候補として研究が進められている。しかし量子ビットの初期化や読み出しについては遅く、エラー訂正のような測定に基づくプロトコルを実行する際の障害となる。一方、2電子スピンを用いたシングレット・トリプレット量子ビットは、読み出し時間が高速かつ高精度である。そこで私たちはこれら2種類の量子ビットについて、それぞれの長所を活かすため、量子ビット間のインターフェースを実現した。交換相互作用により量子ビット間のインターフェースは実現され、高速な制御位相ゲートを実証した。この結果は、拡張可能なスピン量子計算機を構成していく上で重要となる。