業績リスト

A04公募(2014-15) 古川 亮

論文等 | 原著論文

2015

C. Patrick Royall, Jens Eggers, *Akira Furukawa, and Hajime Tanaka,
Probing colloidal gels at multiple length scales: The role of hydrodynamics,
Physical Review Letters 114, 258302 (2015).

概要: コロイド分散系のゲル化に与える流体力学的相互作用の効果について、コンピュータを用いた大規模シミュレーションと実験との比較検討を行った。その結果、凝集初期における流体効果による(ゲル構造形成の核となる)異方的構造の形成促進を定量的に明らかにした。

2014

Akira Furukawa, Davide Marenduzzo, and Michael E. Cates,
Activity-induced clustering in model dumbbell swimmers: The role of hydrodynamic interactions,
Physical Review E 90, 22303 (2014).

概要: モデル微生物(アクティブ粒子)系の集団運動に及ぼす流体力学的相互作用の効果について数値的に検討した。流体力学的相互作用がある場合、アクティブ粒子は相互に影響し合い、自己推進性そのものが強く影響を受ける。特に、(多くのバクテリアで見られる)双極子的な自己推進力を備えたアクティブ粒子系では、流体力学的相互作用による自己トラップにより、引力的なポテンシャル相互作用のない場合でも、過渡的な巨大構造(クラスター)形成が促進されうる。このような流体効果を反映したアクティブ粒子のモビリティは密度や泳動メカニズムに強く依存することも併せて示した。
新学術領域研究「ゆらぎと構造の協奏:非平衡系における普遍法則の確立」