研究項目
計画研究 A01 基礎班
A01-001 非平衡ゆらぎの熱力学的体系 |
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研究代表者佐々 真一 SASA, Shin-ichi 京都大学 大学院理学研究科 教授
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研究概要水や空気が示す典型的な非平衡現象は、局所平衡量の流れとして捉えられる。このような標準的な非平衡現象ではなく、「局所非平衡ゆらぎ」が巨視的振る舞いを支配する現象を積極的に探し出し、その普遍的性質を微視的物理法則から明らかにする。このような現象は、「単純輸送現象」や「散逸構造」のようによく研究された振る舞いと異なる普遍性クラスを形成すると期待される。このクラスの性質を明らかにするために、まずは、空間的に広がった系に近年の非平衡統計力学の成果を適用し、大自由度非平衡ゆらぎに特有な性質を抑え、その上で、局所非平衡ゆらぎが関わる現象の機構を解明し、非平衡統計力学の基本問題と結びつける。その過程で申請者たちが提案した非平衡系に拡張された熱力学関数の適用可能性を検討する。 |
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研究分担者中川 尚子 NAKAGAWA, Naoko 茨城大学 理学部 |
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圧力が等しく温度が異なる気体に挟まれた熱伝導固体。固体と液体の界面に生じる温度ギャップが固体に力を及ぼす。この力は標準的な連続体物理では記述されないが、巨視的な運動に関わると考えられる。本研究課題の典型的な対象例である。 |