研究項目
計画研究 A03 機能班
A03-004 時空間秩序の生成とその生命現象への展開 |
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研究概要「生物らしさ」の特質を明らかにするため、分子(ゲノムDNA)、細胞サイズ、マクロサイズ(多細胞~個体)の各階層で、実空間上のモデル系を構築する。さらに、非線形・非平衡物理学の立場から原理に迫る。1)一分子観察手法と統計解析を組み合わせた実験と計算機シミュレーションの両面から研究を行い、クロマチン構造等の高次構造と機能発現を物理学的に解明する。2) 細胞レベルでは、実空間上にモデル小胞系を構築する。ミクロな小胞の中で特異的に起こる現象を物理学的に解明し、生命らしさの本質に迫る事を目指す。非平衡・非線形の理論との結合も目指す。3)多細胞系では、組織形成における時空間秩序形成のモデル構築にも取り組む。また、制御が容易なcmスケールでの非平衡開放系でのモデル実験系の研究も行い、等温下での「化学→運動エネルギー変換」のメカニズムを解明することを目指す。 |
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研究分担者鶴山 竜昭 TSURUYAMA, Tatsuaki 京都大学 大学院医学研究科 |
研究分担者市川 正敏 ICHIKAWA, Masatoshi 京都大学 大学院理学研究科 |
図:生命現象の階層とモデリング |