研究項目

公募研究 A03(2016-2017) 機能班

細胞質流動から迫る細胞質におけるゆらぎから構造が生じるメカニズム

研究代表者

木村 暁  KIMURA, Akatsuki

国立遺伝学研究所 構造遺伝学研究センター 教授
URL :
https://www.nig.ac.jp/nig/ja/research/organization-top/laboratories/kimura

研究概要

細胞質流動は細胞内で細胞質全体が流れるように移動する集団的な現象である。本研究課題では、流動場が自発的に形成される3つのタイプ(Circulation型、Saltation型、Rotation型)の細胞質流動を統一的に「ゆらぎと構造の協奏」のコンセプトから説明するモデルを構築する。そして、その妥当性を実験的に検証することを目的とする。我々は、線虫C. elegansの初期胚におけるCirculation型の細胞質流動を解析し、流動に必要な因子を遺伝学的に同定するとともに、流動場の形成と逆転を説明する数理モデルを構築しつつある。本研究課題では、3つのタイプの細胞質流動が自発的に生じるメカニズム、および異なるタイプに流動が変換するメカニズムを明らかにする。

連携研究者

木村 健二 KIMURA, Kenji
国立遺伝学研究所 構造遺伝学研究センター 助教
新学術領域研究「ゆらぎと構造の協奏:非平衡系における普遍法則の確立」