研究項目
計画研究 A02 時空班
A02-002 多成分ボース・アインシュタイン凝縮体の非平衡ダイナミクス |
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研究概要中性原子気体のボース・アインシュタイン凝縮体は、106個程度というアボガドロ数に比べると圧倒的に少ない数の原子を104μm3程度の比較的マクロな体積中に閉じ込め、100nK程度という極低温まで冷却したメソスケールの量子系である。本研究班では、多成分量子凝縮体を非平衡物質として捉え、そこに現れる非平衡構造の変化を観測し、秩序形成についての物理的理解を深めることを目指す。この系の特長は、温度や外力そして原子間相互作用さえも高精度かつダイナミックに制御できるという点にあり、さらにそのダイナミクスを光学的なイメージングにより実時間観測することができる。また、グロス-ピタエフスキー方程式の数値シミュレーションにより、多くの現象の定量的な記述が可能であり、非平衡構造のダイナミクスについての詳細な知見を得ることが期待される。 |
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研究分担者斎藤 弘樹 SAITO, Hiroki 電気通信大学 大学院情報理工学研究科 |
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連携研究者 |
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2成分凝縮体の相分離 |