研究項目

計画研究 A02　時空班

A02-003　小さな反応拡散系における秩序形成から生物の機能へ
研究代表者櫻井建成　　SAKURAI, Tatsunari 山口芸術短期大学芸術表現学科　准教授 URL :
研究概要平衡から非常に遠い系では、反応と拡散が結合することで駆動される時空間ダイナミクスが最も顕著となって現れる。元来の研究は、マクロで一様な系についての現象論的な理解に限定されていた。一方で、空間サイズが小さい系や、アクティブマターと結合した系は、ミクロな熱・分子ゆらぎの影響をうけやすく、このような系の理解はほとんど未開拓であり、膜変形や移動をともなう細胞運動等の生命現象の物理学的理解にとっても必要不可欠な視点である。本研究班では、変形を伴う微小空間における反応拡散系の秩序形成を対象に、ミクロとマクロの接点に特徴的に現れる振る舞いを理解し、動的な生命現象の物理的解明につながる基礎分野の創成を目的とする。この目的達成のため本研究班は、千葉大学Gと東京大学Gの４名が密接に連携して行う。更には、他班との連携・共同研究の体制、および、海外を含めた共同研究の体制も確立していく。
研究分担者北畑裕之　KITAHATA, Hiroyuki 千葉大学大学院理学研究院准教授	研究分担者澤井哲　SAWAI, Satoshi 東京大学大学院総合文化研究科准教授
研究分担者石原秀至　ISHIHARA, Shuji 東京大学大学院総合文化研究科特任准教授