研究項目
公募研究 A03(2014-2015) 機能班
1個の接着蛋白質の特性から生み出される巨大スケールのバクテリア渦状運動 |
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研究代表者西坂 崇之 NISHIZAKA, Takayuki 学習院大学 理学部 教授
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研究概要鳥の飛行や魚の遊泳に見られる、自発的な集団運動は、非平衡系における最重要課題の一つである。理論の側面から得られる考察やモデルは、結晶成長や材料分子の自己組織化など、実用的な課題に直結する基盤をさまざまな分野の研究者に提供する。 我々は、バクテリアの集団の動きに注目している。Flavobacterium johnsoniaeを寒天上に高濃度でスポットすると、左向きに回転しながら渦状のパターンを形成することを見出した。個々のバクテリアは見かけ不規則な運動を行うにも関わらず、集団においてはミリスケールの構造を自発的に作るのである。本研究では「渦の回転」のみならず、「1個体のバクテリアの運動」、さらには「1個の接着蛋白質の運動」について、最先端の光学顕微鏡技術で画像化・解析する。すべてのスケールにおける運動の特性を詳細に定量化し、集団における特徴的な運動が生み出されるメカニズムを明らかにする。 |
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連携研究者 |
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